今年もたくさんのバレエ公演が日本全国で行われますね。
日本のバレエ団や海外のバレエ団はもちろん、様々なカンパニーからメンバーが集まり一丸となって上演されるプロジェクト形式の公演も増えてきています。
今回はその中でも2019年に東京で行われる、オススメのものをご紹介していきたいと思います。
■目次
4月26日に新宿文化センター大ホールで行われる、「第6回 BALLET TRADITION」です。
演目は、「ライモンダ」第一幕より夢の場、「ラ・シルフィード」第二幕となっています。
このプロジェクトのプロデューサーでもある田北志のぶさんをはじめ、イーゴリ・コルプとルスラン・スクヴォルツォフ、ロシアより2名のプリンシパルダンサーが出演されます。
田北志のぶさんは、2016年の退団までキエフ・シェフチェンコ記念ウクライナ国立オペラ・バレエ劇場でリーディング・ソリストとして長年踊って来られた方です。
日本に帰国してからは、このバレエプロジェクトをはじめ、様々な形でロシアバレエを日本の若者に伝承していっておられます。
田北さんの踊りは、ロシアメソッドで鍛え上げた美しい上体と腕の使い方、そして観客をその世界に引き込んでしまうような印象的で繊細な演技が魅力的なダンサーです。
今回はライモンダとラ・シルフィードということで、どちらも儚いストーリーで、田北さん持ち前の演技力が注目される演目です。
田北さんの魅力がより一層引き立つ舞台になりそうですね。
そして、ロシアからのスペシャルゲストにも注目です。
ボリショイバレエ劇場とマリインスキー劇場からそれぞれ1名ずつこの公演に参加します。
イーゴリ・コルプさんは有名なダンサーなので、ご存知の方も多いかと思います。
ブレないポジションに正統派ロシアクラシックを崩すことなく踊る彼の演技は、基礎に忠実だけれども、それでいて迫力・テクニック・演技力全てにおいて申し分のない素晴らしい踊りです。
一方のルスラン・スクヴォルツォフは、宙をフワッと舞うような美しいジャンプが魅力的なダンサー。
日本で踊る機会も少しずつ増えてきている注目のダンサーです。
また今回から新たに「若手振付家育成プロジェクト」がスタートするということで、創作作品も上演されるそうです。
なかなか珍しいタイプのコラボレーション公演なので、ぜひ見てみたいですね!
K-BALLET COMPANY Spring Tour 2019「シンデレラ」
公演日は、5月24日、25日、26日、31日、6月1日、2日の6日間。
キャストは中村祥子さん、宮尾俊太郎さんをはじめとするKバレエのプリンシパルたちが、日替わりで主役を務めます。
Kバレエのシンデレラは何と言っても衣装と舞台セットが豪華!!
幕が上がるとすぐにシンデレラの世界に入り込んでしまいます。
そしてもう一つ注目していただきたいのが、今回この公演でプリンシパルソリストの成田沙弥さんが、Kバレエで初主演デビューします。
彼女は、昨年まで韓国のユニバーサル・バレエ団に所属しており、昨年の9月にKバレエカンパニーに入団されました。
Kバレエの中では新人ですが、コンクール受賞歴も多々あり、日本人離れしたスラリと長くて細い手足に、安定したテクニックが魅力的なダンサーです。
ぜひ観てみてくださいね!
ちなみに、Kバレエカンパニーでは、今年30周年を迎えるそうで、他にもたくさんの公演が予定されています。
こちらも要チェックです!
英国ロイヤルバレエ団「ドン・キホーテ」全幕
日程は、6月21日〜23日、25日、26日の計5日間。
主演のペアは、マリアネラ・ニュネス&ワディム・ムンタギロフ、高田茜&スティーブン・マックレー、ナターリヤ・オシポワ&ワディム・ムンタギロフ、ヤスミン・ナグディ&アレクサンダー・キャンベル、ローレン・カスバートソン&マシュー・ボールと発表されています。
たくさんのペアが組まれているので、好きなダンサーの公演を観に行くもよし、いくつかのペアをそれぞれ比較・堪能するもよし、いろいろな楽しみ方ができそうですね。
そして何より、今回のドン・キホーテは「カルロス・アコスタ版」というロイヤルバレエで新たに振り付けられたもので、日本での上演は今回が初となります。
プティパ版を基にしつつも、リアルな人間らしさを追求した新たな演出で、新たに迫力満載の男性ヴァリエーションが振付られていたり、今までのバレエではなかった「声」が舞台上で発せられたりと、プティパ版の良さを残しつつも全く新しいタイプのドン・キホーテを観ることができます。
笑いあり、迫力あり、驚きありの構成で、バレエに今まで興味がなかった方でも楽しめる、そんな構成になっています。
もちろん言うまでもなく、ダンサーのテクニックもとても素晴らしいです。
一体どんな新しいドン・キホーテが見られるのか、今からワクワクしてしまいますね!
パリ・オペラ座バレエ団の「ル・グラン・ガラ2019」
日程は7月23日〜25日の3日間で、文京シビックホールにて行われます。
プログラムはAプロとBプロに分かれていて詳細は以下になります。
Aプロ:ヌレエフ版「白鳥の湖」「眠れる森の美女」、ノイマイヤー版「椿姫」、「マノン」、「プルースト」、フォーサイス振付「ヘルマン・シュメルマン」
Bプロ:バランシン振付「ジュエルズ」、「マリア・カラスへのオマージュ(仮題)」
Bプロの「マリア・カラスへのオマージュ(仮題)」は、世界初演で全員が出演というとても豪華なものとなっています。
キャストも、マチュー・ガニオ、ドロテ・ジルベール、オニール八菜さんなど、パリ・オペラ座バレエ団の主要ダンサーが勢揃いで出演します。
昨年も5名のエトワールが出演し開催されたこのル・グラン・ガラですが、今年はなんと8名ものエトワールとプルミエ・ダンスーズ達が出演、さらに世界初公開の新作を発表するという、昨年よりもパワーアップした豪華な内容となっています。
パリ・オペラ座ならではの、上質でオトナなフランスのバレエを日本で味わってみたい!という方にはとてもオススメの公演です。
パリオペファンにとっても、普段は別のバレエ団が好きな方にとっても見逃せないものになりそうです。
「Bunkamura30周年記念 オーチャード・バレエ・ガラ〜JAPANESE DANCERS〜夏休みスペシャルコンサート2019」
日程は7月27日、28日の二日間。
この公演では、菅井円加さん、二山治雄さんをはじめとする、世界で活躍中の若手日本人ダンサー19人がBunkamuraオーチャードホールにやってきます。
演目は、コッペリアやロミオとジュリエット、ラ・バヤデールといった有名なクラシックのレパートリーから、コンテンポラリーまで大満足のプログラムとなっています。
特に私が気になっているのが、菅井円加さんと山本勝利さんペアが踊られる「ドリーブ組曲」。
この演目はコッペリアの音楽を使用し、パリ・オペラ座バレエのジョゼ・マルティネズが振付したグラン・パドドゥですが、日本で上演される機会はまだ少ないので知らない方もいらっしゃるかと思います。
とても愛らしい雰囲気のかたわら、驚くような難しいテクニックを披露する振付で、会場が盛り上がること間違いなしの演目です。
この演目を日本人ダンサーがどのように魅せてくれるのか、今からとても楽しみです。
出演するダンサー達は、国際バレエコンクールで優秀な成績を収め、現在は世界各国のバレエ団で活躍している方ばかり。
世界で活躍している日本人ダンサーたちを一気に観られるなんて、とっても贅沢な公演ですね。
私もぜひ、この機会に彼らの踊りを生で観てみたいです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は5つしかご紹介できませんでしたが、これからもどんどん新たな公演が発表されていくので、こちらも楽しみですね!
気になる公演が見つかった方はぜひ早めにチケットをゲットして、感動のバレエ公演を観に行きましょう!
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