バレエを始めて「体幹がない、弱い」ことに悩む人が多くいますよね。
バーレッスンはまだバーがあるため何とか持ちこたえていても、いざセンターレッスンになるとフラフラしてしまう…。
ピルエット(回転)なんて軸がどんどん遠くへ移動してしまうという場合、体幹の弱さが原因なことが多いです。
■目次
著者のKANAMI先生は、日本人バレリーナ
16歳でフランス・カンヌ・ロゼラハイタワー・バレエ学校に留学後、モスクワ国立ボリショイバレエアカデミーにも留学。
コロンビア・クラシカルバレエ団では『くるみ割り人形』で主役に抜擢されるなど、欧米のバレエ団で活躍後に帰国。
2012年にバーオソルのスタジオをOPENさせた方です。
バーオソル(Barre au sol)ってなあに?
床でおこなうバレエという意味で、歴史は古く1950年代にフランス人教師によって考案されたメソットです。
寝たままのトレーニングは膝や腰への負担がほぼ無いので、無理をせずに筋肉を強化するのに最適です。
特にバレエを始めたばかりの入門者~初心者の方には、じっくり自分の体と向きあい、どこに力が入っているのか、
力を入れるべきなのかを感じながら体幹を強化していくことができます。
さて、本の中身を見ていきましょう…の前に、表紙が美しすぎるんです!!
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パリのエッフェル塔をバックにKANAMI先生のお姿に魅了されますよ^ – ^
実は本屋さんで体幹強化の本を見ていた時に、まず表紙に引き込まれて手に取ってしまいました。
ため息が出るような美しい世界は表紙だけでなく、中身の随所に散りばめられていて、バレエはこんなにも夢と美がつまっている世界なんだとテンションが一気に上がります。
表紙だけでなく、中ページも予想以上の充実の内容です。
前述のとおり、バーオソルは元々フランスで誕生して発展したメソッドですが、KANAMI先生はこれを日本人の身体の特性にフィットさせ独自のメソッドを確立されました。
日本人の私たちのカラダに合った内容であることもこの本の大きなお薦めポイントです。
序章と概論できちんとメソッドの目的と効果を提示
いきなりストレッチに入らず、序章と概論でしっかりこのメソッドの目的と効果を示すトレーニングを紹介するという流れに私は信頼を置いています。
「早くストレッチしたい!」と気持ちははやりますが、特に大人でバレエを始めた方は、何のためにそのメソッドが存在しているのかを理解してからのほうが後々、頭と動きが一致する指標にもなるからです。
いよいよトレーニング|準備編、基本編、成長編の3部構成
基本編は正しい座り方に始まり、プリエを中心にしたストレッチ。
成長編はプティバットマンを紹介。
一つ一つの動きの写真と、何回・何セットするかが載っています。
やってしまいがちなNGポーズと正しいOKポーズなども画像つきで紹介されているので、独学でも気を付けることができますよ。
同じor似たようなポーズはバレエスクールのストレッチで既に実践している方もいらっしゃるかもしれませんね。
自宅で動き一つ一つの意味と効果を文字でも確認しながらやってみることでより高い効果が得られそうです。
本文も分かりやすい説明が書かれていますが、私はトレーニングの内容だけでなく、エレガントなイラストと文字もかなり楽しみながら読んでいます。
動画も見れる!!
更に、QRコードを読み取って動画で動きを見ることができる特典もついています!!
こういったトレーニング本にありがちな本文とカラー写真だけだと、実際にやってみると脚をどこまで上げているのか、回しているのかが分かりにくいのですが、こちらは動画があるので安心です。
しっかりとした体幹と、しなやかな柔軟性。
美しい身体を目指す人にとっては両方憧れますよね。
その両方を身に着けるメソッドが詰められた最強の一冊です。
トレーニングに疲れたら表紙をはじめ、美しい写真を眺めてみてください。
明日もトレーニング頑張ろうというやる気の充電ができますよ♪
この本、ほんとにいいと尽くしなんです!