レッド・スパローのあらすじと感想を書いてみました。




映画「レッド・スパロー」は、2018年の3月30日劇場公開されたフランシス・ローレンス監督によるアクションドラマです。

「ハンガー・ゲーム」シリーズを始めとする数多くのヒット作品を世に送り出してきた映画作家が、人気女優のジェニファー・ローレンスとタッグを組んでいます。

迫力満点なスパイ・アクションの面白さばかりではなく、本格的なバレエ・シーンも見どころです。

原作はかつて実際にアメリカの情報機関「CIA」に所属していた、ジェイソン・マシューズによる衝撃的なスパイ小説。

「レッド・スパロー」あらすじ

ドミニカ・エゴロワはかつてはボリショイ・バレエ団のバレリーナとして活躍していましたが、舞台での怪我と同僚との間に起こしたトラブルによって退団することになりました。

政府高官にコネのある叔父のワーニャの紹介によって、ドミニカはロシアの情報機関に所属して「スパロー」として生きることを決意します。

天性の美しい容姿と巧みな心理コントロールに磨きをかけて、数々のトレーニングを乗り越えて訓練生の中でも頭角を現し始めました。

コードネーム「カテリーナ」を与えられたドミニカの最初の任務となるのは、ロシア機密を探るために潜入してきた腕利きのCIA捜査官であるネイトナッシュに接近することです。

ドミニカは彼に巧みに取り入りますが、一見すると冷血漢なエリートの奥底に隠されていた深い優しさに次第に心乱されていきます。

上層部への忠誠心と任務遂行だけを信じてきた彼女の奥底に、何時しか微妙な変化が涌いていくのでした。



「レッド・スパロー」感想とキャストの紹介

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元バレリーナにして女スパイという数奇な運命に足を踏み入れていくヒロインのドミニカを、ジェニファー・ローレンスが華麗に演じています。

細身な体躯に似合わずダイナミックなバレエから、ナイフを使った立ち回りまで見せていて驚かされます。

冷血極まりない拷問男にも屈することなく、体当たりの死闘を繰り広げていく姿が勇ましかったです。

扇情的なシーンの連続をあっさりとこなしてしまう器用さと、いかなる巨大な国家権力や組織でも決して飼い慣らすことが出来ない誇り高さが魅力的でした。

ジェニファー・ローレンスとペアを組んでバレエシーンを披露しているのは、セルゲイ・ポルーニンです。

19歳でイギリスのロイヤル・バレエ団のプリンシパルに輝きながらも、その2年後には退団し波乱万丈な人生を送っている孤高のダンサーです。

まさにこの映画の主人公ドミニカを地で行くような人物になり、セルゲイに関して詳しくは知りたい方はスティーヴン・カンター監督のドキュメンタリー映画「ダンサー、セルゲイ・ポルニン 世界一優雅な野獣」を見て頂きたいです。

映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」の感想

2018.02.19

彼女の養成学校時代の教官役として登場する、シャーロット・ランプリングとのコントラストも効果的です。
自らの使命に微塵も疑いを抱くことのない鬼教官ぶりを、見事に体現しています。

教え子たちにありとあらゆる暗殺術から目的のためには手段を選ぶことのないハニー・トラップまでの、全てを叩き込む授業の風景には鬼気迫るものがありました。

ドミニカの運命を変えることになるCIA捜査官のナッシュには、ジョエル・エドガートンがキャスティングされています。

ジョニー・デップと共演した「ブラック・スキャンダル」ではFBIに所属しながらもマフィアと癒着していく悪徳捜査官の役に抜擢されていて、本作品との不思議な縁を感じました。

オープニングショットでジェニファー・ローレンス扮するヒロインがボリショイ・バレエ団で踊り続ける姿を、暗闇の中で瞳を光らせながらじっと見つめる場面が印象深かったです。

舞台でバレエを踊るドミニカ自分自身の意思を押し殺しながら行動する、スパイに課せられた哀しき宿命には胸が痛みました。

権力によってひとりの人間の感情が締め付けられ人生が翻弄されていく残酷さには、今の時代における格差や搾取といった社会問題を思い浮かべてしました。

繊細に揺れ動くヒロインの気持ちが、リアリティー溢れるタッチから描き出されています。

ロシアのスパイである彼女が如何にしてアメリカ側へと傾いていくのか、最終的に任務と愛のどちらを選ぶのかが見どころです。

バレエに造詣の深い方たちばかりではなく、スパイ小説やアクション映画がお好きな皆さんにも楽しんで頂ける1本になっています。







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こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。