映画『パリ・オペラ座のすべて』内容と感想を書いてみました。

パリ・オペラ座のすべて




世界の美しいを全て集めて凝縮したような、華やかな舞台を繰り広げるパリ・オペラ座バレエ団

この映画は、84日間に渡り密着し、華やかな舞台の裏ではどのような生活をしているのか、普段は絶対に潜入することのできない舞台裏を記録したドキュメンタリー映画です。

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芸術に完璧がない。

私たちから見たら、華やかな舞台で踊るダンサーたちは完璧の中の完璧。
でも、ダンサーたちは苦悩しているんです。

彼らの日常生活は、とにかく練習、練習、練習、練習・・・。
舞台に命を懸け、とにかくひたすら踊る日々。

練習を積み上げて磨き上げた芸に完成がありません。
練習の風景と、舞台での本番の映像を見て、必要なのは練習だけではなく、何かに憑依されてやっと作品になるということ。

それは本人が持ち合わせた才能なのか、それともオペラ座の怪人なのかはわかりません。

バレエ団を支える裏方たちの活躍

ミキコ
この映画では、ダンサーの日常だけではなく、バレエ団を支えているすべての裏方にもスポットライトが当たっています。

無くてはならない陰の存在

小道具の作成や、ダンサーたちの福利厚生面。
そして経営、運営など、直接バレエに関わらなくともこのバレエ団を支える人がたくさんいます。

中には、ダンサーの健康管理をする人も。
健康管理と言っても、それは身体だけではなく、メンタル面もケアします。

練習、練習、練習の後にある配役が、ダンサーたちにとっては1次試験の合格発表のようなもの。

練習やリハーサルに限らず、普段の生活から審査をされているようなものなので、ダンサーたちの体と心はいつの間にかボロボロになっていたりするのです。

日本とオペラ座の指導者の違い

日本だと「師弟関係」と呼びながらようするに上下関係ですよね。

リハーサル映像では、厳しくダンサーを指摘する指導者が映し出されますが、印象的だったのはダンサーの意見を優しく聞き入れるシーン。

ダンサーが今何をどう考えて、その作品に向き合っているか、きちんと意思疎通を行ってお互いが理解しあっているのが、特徴的でした。

指導者とダンサーの距離がとても近い感じ。

パリ・オペラ座が築き上げてきた歴史と名声

これまでのパリ・オペラ座が作り上げてきた歴史や、秩序、国内外からの人気や信頼を指導者とダンサーを中心として必死に守り、向上させようと鍛錬している様子には脱帽です。

ダンサーの引退とその後

日本でサラリーマンであれば、60歳もしくは65歳で定年を迎え、退職金をもらって再任用でもう少し働くか、年金を受給して生活するかのどちらかになりますね。

今後はもっと定年の年齢が引き上げになるとかならないとか。

ダンサーは40歳で引退を迎えます。
日本に置き換えたらこれからが働き盛りというか、脂が乗ってきてどんどん稼ぐぞ、という年齢です。

40歳で舞台から退いたダンサーたちの生活はどうなるのでしょうか?

長い長い歴史のあるパリ・オペラ座も時代に合わせ、いろいろな制度をつくり、ダンサーの生活とフランス国内でのパリ・オペラ座としての在り方を考え続けているのです。

その中で代表的なのは年金の制度化
これまで制度化されてなかったと考えると、やはりダンサーという職業の厳しさを感じます。

引退した元ダンサーを指導者としてパリ・オペラ座にとどめることも、これからのパリ・オペラ座の秩序と質の向上のためにはとても重要なことなのです。

世界最高峰と言われることには理由があり、その理由を作っているのはダンサーだけではなく、パリ・オペラ座にかかわるすべての人の努力が紡がれて完成しているということがギュッと凝縮された160分。

完成しているというのは、嘘かもしれません。

いろは
パリ・オペラ座はまだ完成していません。
350年以上の長い歴史はこれからも続いていきます。

なかなか難しい時代ではありますが、いつかパリ・オペラ座の客席からバレエの公演を見たいと思わせる映画でした。

最後に、パリ・オペラ座のお土産としてちょっと有名なのが、はちみつです。
このはちみつ、パリ・オペラ座の屋上で養蜂しています!

はちみつの採取をするスタッフが映される一幕は、ピリッと張り詰めた練習、練習、練習の映像中で少し心がほころぶと思います。

そして地下にはちゃんと水路が。
必見です。

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本ページの情報は2021年12月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。



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