映画『Girl/ガール』は2008年にベルギーで製作されて、日本でも2019年の7月5日からクロックワークスの配給によって全国ロードショーされました。
ショートフィルムの分野で高い評価を得ている、1991年生まれの新進気鋭の監督ルーカス・ドンが長編デビューを果たしています。
第71回のカンヌ国際映画祭ではカメラドールに、第91回のアカデミー賞で外国語映画部門にノミネート。
ドイツでモダンダンサーとして活動する、実在のトランスジェンダー「ノラ・モンスクール」をモデルにしたヒューマンドラマ。
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■目次
【あらすじ】トランスジェンダーの苦しみ&バレエへの情熱
15歳になったララは名門のバレエ校に合格しましたが、自らの男性としての肉体に違和感を感じるようになっていました。
バレリーナを目指すために性的適合手術を予定していますが、それまではホルモン投与を定期的に続けるしかありません。
バレエの授業中には次第に偏見にさらされていき、露骨な嫌がらせや誹謗中傷を受けるようにもなってします。
二次成長期へと突入したララの身体は少しずつ変化していて、ピッチリとしたタイツを装着すると男性的な特徴が目立ってしまうのも悩みのひとつです。
キャスト
主役ララ/ビクトール・ポルスター
性別にとらわれることのない美しさを秘めたララを演じているのはビクトール・ポルスターで、500人を越えるオーディションを突破して主役の座を射止めました。
撮影当時はアントワープの王立バレエスクールに通っている現役のダンサーだっただけに、劇中での華麗な身のこなしは必見ですよ。
ララの弟ミロ役/オリヴィエ・ボダール
ララとミロは、実のきょうだいさながらの息の合った掛け合いを披露しています。
父親のマティアス役/アリエ・ワルトアルテ
ジェームズ・ワトキンス監督作の「フレンチ・ラン」やマリー・ノエレ監督がメガホンを取った「マリー・キュリー : 知識の勇気」などでその演技力はお墨付きです。
演技経験のまるっきりない10代のダンサー、これからの成長が楽しみな子役、舞台や映画で活躍する実力派俳優。
初顔合わせの3人がナチュラルに織り成す、家族のような空気感を味わってみましょう。
見どころ
ダイナミックなダンスシーン
本作品の振り付けを担当しているのは、フランドル王立バレエ団の芸術監督を務めた経歴もあるシディ・ラルビ・シェルカウイ。
本業のコンテンポラリーダンスだけではなく、アルゼンチンタンゴやフラメンコ、さらには少林寺拳法とジャンルこれまでにもジャンルを越えたコラボを実現してきました。
手塚治虫原作、森山未來が主演の舞台「プルートゥ PLUTO」の演出を手掛けたことで、日本でも馴染みが深いのでは?
観客席から存分にバレエを堪能するような、臨場感に満ちあふれています。
複雑に揺れ動く主人公の葛藤を、ダイナミックに表現したダンスシーンには圧倒されるはずです。
ララの壮絶なレッスンの様子
練習前のウォームアップで、ララがゴツゴツとした筋肉質の足をバレエ用の小さなトゥーシューズに押し込む様子が印象的でした。
ハードなレッスンの後には、テーピングを巻いた足の指先から出血をしてしまうほど。
壮絶な努力を続けながら、8週間のテスト期間を何とか乗り越えなければなりません。
口癖のように「大丈夫」を繰り返していたララが、父・マティアスの前で思わず本音をこぼしてしまう場面にはホロリとさせられるでしょう。
性的マイノリティーの描き方
ロッカールームでの着替えは女子生徒たちと同じ、シャワールームだけは別々に。
性的マイノリティーの人たちへのきめ細やかな配慮は、寛容性のあるヨーロッパの学校ならではですね。
綺麗事だけではなく、ララの天賦の才能に嫉妬したライバルたちからレッスン後に心ないひと言を浴びせられてしまうシーンなどもリアルに描かれていました。
異質な存在をあっさりと排除せず、いかにして社会全体で受け入れるかという深いメッセージを感じます。
まとめ
カメラは常に一人称の視点から映し出されていき、ララの見ていないものは画面上には決して現れることはありません。
ララが頭の中で思い描いていた素晴らしい未来、上手くいかない現実とのギャップ、 町中をさ迷い歩き人混みへと消えていくララの後ろ姿。
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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
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