「ポリーナ、私を踊る」あらすじと感想。キャストの紹介も。




映画「ポリーナ、私を踊る」は、2017年の10月28日に劇場公開されたヴァレリー・ミュラーとアンジュラン・プレルジョカージュのふたりの共同監督によるヒューマンドラマです。

1965年生まれの映画監督のミュラーは、ダンスに纏わる数多くのドキュメンタリーを手掛けてきました。
1957年フランス出身のバレエダンサーでもあるプレルジョカージュは、国際的なコレオグラファーとしても活躍しています。

元になっているのはフランスのマンガ界で人気を集めている、バスティアン・ヴィヴェスによるグラフィック・ノベルです。
リアリティー溢れるダンスシーンと、理想とする自己表現を追い求めていくヒロインの成長が見どころになっています。

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「ポリーナ、私を踊る」あらすじ

ロシア人の少女・ポリーナは将来有望なバレリーナとして期待を集めていて、モスクワに本拠地を置く名門のポリショイ・バレエ団への入門を目指して日々厳しいトレーニングに打ち込んでいました。

あるときコンテンポラリーダンスと出逢って、その奥深い表現スタイルに心惹かれていきます。

ポリーナはこれまで積み重ねてきた実績の全てを投げ捨てて、南フランスのカンパニーへと入門しました。

練習中に足に怪我を負って手痛い失恋も経験した彼女は、心機一転新たな活動の場を求めてベルギー北部に立地するバレエの聖地アントワープへと向かっていくのでした。

「ポリーナ、私を踊る」キャスト


ヒロインのポリーナには、演技経験のまるっきりないアナスタシア・シェフツォワが大抜擢されています。
プロのダンサーとして活躍してきただけあって、本作品の中でも思う存分に華麗な身のこなしを披露していました。

振付家には、本職の女優さんであるジュリエット・ビノシュがキャスティングされています。

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ダンサーが演技を学び俳優がダンスを学ぶことによって、相乗効果が生まれて味わい深いものがありました。

本作品への出演がきっかけになって、シェフツォワは女優への道のりを歩むことになります。



「ポリーナ、私を踊る」感想

コンテンポラリーを踊るバレリーナ物語の中でバレエを辞めてコンテンポラリーダンスを選んだポリーナと、現実の世界で第二の人生を突き進んでいく彼女の生きざまが重なり合っていき感動的でした。

ロシアからフランス、更にはベルギーへとストーリーの舞台が国境を越えて目まぐるしく移行していく展開には引き込まれていきます。

波乱万丈に富んだ物語が、手持ちのカメラからドキュメンタリータッチで映し出されていくところも面白い!

原作で描き出されていたポリーナのキャラクターが、忠実に再現されていてすんなりと作品の中の世界観に入っていけます。

ドラマチックなロマンスや思いがけないアクシデントばかりではなく、ありきたりな日常のエピソードからふとした瞬間の小さな変化までを捉えていて共感できました。

仲間たちとの友情を胸に秘め、1度は諦めた夢へと再び向かい合っていくポリーナのひたむきな姿勢が微笑ましかったです。

バーに手を置くバレリーナの手元コンテンポラリーダンスは今でこそ芸術としての確かな地位とスタイルを確立していますが、ヨーロッパにおける伝統的なクラシック・バレエの見地からするとまだまだ歴史が浅いのが事実です。

保守的であり格調高いバレエと前衛的かつ自由奔放な表現方法とのぶつかり合いと共に、それぞれの間に生まれてくる奇妙な繋がりや不思議な共通点も印象的。

ふたつの世界を行き来するダンサーや振付師もこの映画の中には登場しますので、対立構造があるからこそお互いを高め合っていることを感じます。

クラシックとコンテンポラリーの両方を経験したポリーナが、どちらにも染まることのない斬新な踊りを編み出していくような期待感も伝わってきました。

ボリショイ入団という世間一般的な価値観からすると勝ち組コースを断って敢えて苦難の道を歩いていくヒロインの決断に、いつしか映画を見ている観客たちも声援を送りたくなるはず。

生身の肉体を駆使したダンスによって、自分自身の人生を切り拓いていくポリーナの姿に強く心を揺さぶられます。

クライマックスでオーディションを受けているはずのポリーナが、いつの間にか現実の舞台に立ってジェレミー・ベランガールとタッグを組んで踊るショットがまさに圧巻でした。

マンガ原作のバレエ映画が好きなら、是非とも鑑賞して頂きたい作品になっています。
アデル、ブルーは熱い色」などの、ヨーロッパのバンドデシネに興味のある方にもオススメです。

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こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。