本サイトはプロモーション広告を利用しています。

「パリの炎」バレエのあらすじとジャンヌのバリエーションを解説してみました。




バレエ「パリの炎」は厳格なしきたりに則った古典バレエとは一線を画し、フランスの作家フェリックス・グラが原作の小説「マルセイエーズ」を元に作られました。

1789年のフランス革命が題材となっており、民衆による革命や情熱的な愛が描かれていると共にルイ16世と王妃マリー・アントワネットの時代の宮廷の様子なども織り込まれています。

■目次

「パリの炎」あらすじを簡単に紹介します。

フランス革命ストーリーはマルセイエーズの森にコスタ・デ・ボルガル子爵が狩にやって来て美しい村娘ジャンヌにしつこく言い寄るシーンから始まります。

そこへ兄のジェロームが登場しジャンヌを救いますが、それを知った貴族らに因縁を付けられて投獄されてしまいます。

ですが、その一部始終を見ていた子爵の娘アデリーヌは、ジェロームを愛してしまったので彼を逃がします。

義勇兵フィリップが率いる義勇軍は民衆の怒りに燃え上がった革命の炎に手を貸すべくマルセイエーズの森からパリに向けて進軍します。

ジャンヌとジェロームはフィリップに入隊を志願し、義勇軍は2人を受け入れました。
それを知った刺客はアデリーヌを連れてパリに向け出発します。

その頃パリの宮廷ではルイ16世と王妃マリー・アントワネットが出席して大夜会が開催され、優雅なメヌエットが流れる中で王朝の繁栄を祈る乾杯が行なわれ将校たちは王への忠誠を誓いました。

すると突然革命歌のラ・マルセイエーズが響き、宮廷の役人や将校たちは慌てふためきます。

パリの広場では、民衆がワインと踊りで義勇軍を歓迎している中で砲撃の爆音が響きます。
それが合図であったかのように王宮を襲撃。
その先頭に立っているのは三色旗を手にした農民の娘のジャンヌの姿がありました。

ついに宮殿は占拠され炎が燃え盛る広場には人々が溢れ、君主制の瓦解とフランス共和国の誕生が宣言され、新時代の幕開けとなりました。

人々は歓喜し祝祭を続けていましたが、革命軍の勝利の陰で敗北した側は理不尽で残酷な仕打ちを受けていました。

「パリの炎」の盛況

バレエ「パリの炎」は、人々の欲望が渦巻くパリの激動の時代を軽やかに、そして情熱的に演じるのが特徴です。

1932年にキーロフ記念レニングラード・オペラバレエ劇場、現在のマリインスキイ劇場でロシアの10月革命15周年を祝して初演されたのが始まりで、当時の大盛況となり成功をおさめました。

それを支えていたのは、激動の時代を描いたストーリーであるにも関わらず決してイデオロギー的な内容にはならず、ボリス・アサフィエフの音楽とワーシリー・ワイノーネンの振り付けによるものだと言われています。

その後、モスクワのボリジョイ劇団に引き継がれ、近年では2000年代前半頃からブームが再燃し世界中で紹介され、2017年以降にはついに日本公演も開催され多くの観客がその世界観に魅せられました。

「パリの炎」は瞬く間に多くのバレリーナやファンの間で大反響となりました。

バレエ初心者が基礎を学んだ後に次のステップアップを目指すための演目として選ばれているのはもちろんのこと、上級者にとってもこれまでとは違うテイストでチャレンジし甲斐のある演目としても人気となり、さまざまなコンクールでも課題曲に採用されています。


ジャンヌのバリエーションの踊り方や上手に魅せるコツ

ポアントで立っている時間をいかにクリアするかにあります。
ストーリーの重要な鍵を握っている妹のジャンヌの感情を表し、かわいらしさの中にも情熱の炎が静かに燃えているシーンです。

序盤から最後まで終始ポアントで立っている時間が長くなるうえに、幾度と無く軽やかにジャンプしなければなりません。
練習の積み重ねとフィジカルの強さが求められます。
それらを上手に演じるためには、ポアントの上で引き上げるという動作が必要になります。

【バレエの上体を引き上げる感覚】コツや上達の方法を解説してみました。

11月 21, 2017

具体的には、プリエをして腹圧をかけながらそけい部を上に吊るようにイメージしながらプリエをします。
その間は大腿四頭筋の力を抜いて負荷のかかる位置を変えるのがポイントです。

ここで太ももの外側に張りを感じる場合はポアントで立つ際に負荷がかかり、このままのバランスでは最後まで持つことは困難です。

それを解決するためには骨盤を上に持ち上げるイメージで脚の力を抜き、吊られているイメージで股関節や膝関節をゆるめると、先ほどは負荷がかかっていた大腿四頭筋の力が抜けて内側に負荷が移ったのを感じることができます。

慣れてくると腹筋や臀部の中央付近に負荷が集まり、カラダの中心線に芯ができるのと同時にこれまでの脚の負荷が軽減された感覚になります。

最後までポアントで立ち続けるのが以前よりも楽になるだけではなく、しっかりと演じることができるようになるでしょう。

感覚を掴むまでに一定の時間がかかるのはもちろんのこと、そこから普段はあまり使わない筋肉が鍛えられて身につくまでにもさらにある程度の時が必要でしょう。

ですが、その先には理想のパリの炎のバリエーションが待っているため、根気よく練習し続けていきましょうね。

ミキコ
あなたがもっと上手に踊れるように応援しています^^



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。