バレエのカンプレとは、バレエをするに当たっての基本姿勢の一つです。
これが習得できないとバレエが満足に踊れないのですが、初心者にありがちな腰を痛める可能性があるので、これを読んで正しい仕方を身につけましょう。
■目次
後ろのカンブレがうまくできない…
後ろが上手くできない人は頭の中でイメージすることが大切です。
具体的には、肩甲骨から上を後ろにそらせるイメージを付けます。
このとき首も同時にそるイメージです。
そんなに後ろに傾けて良いのかと思いがちですが、全く問題ありません。
最初はぎこちない姿勢ですが、だんだんと様になってきます。
上手にできるコツとしては毎日少しずつでも続けていくことです。
誰しも最初はできないのですが、そこで諦めてしまっては何の進歩もありません。
苦しい時代を乗り越えてこそ得られるものがあるのです。
カンブレの具体的なやり方と練習方法
大きく分けて3つあります。
柔軟性を高めるためのストレッチ
少しずつカラダに負荷を掛けるように後ろにそらす角度を広げていかなければ一向に正しい姿勢が身につきませんよ。
そもそも普通に立っているだけではカンプレにならず少なからず負荷が必要なのです。
さて、ストレッチですが、最もカンプレを習得するのに効果的なスタイルが、座った状態で両足を肩幅くらい広げて片方の足先を両手で上体を曲げずにつかむというものです。
バレエができる人は必ずと言って良いほどカラダが柔らかいです。
逆に言うと、カラダが硬ければ怪我をしてしまうので、死活問題と言えます。
ストレッチを行う時間帯はお風呂上がりがベスト。
カラダが通常に比べて潤って水分量が増えているので柔らかくなっています。
通常よりも多少無理ができる状態で、カラダを少しずつ柔らかくするトレーニングをします。
体幹を鍛える
上半身だけ後ろにそらすに至って、下半身から上半身に掛けての体幹がしっかりしていなければ、すぐにバランスが崩れてしまい、腰に過度の負担を掛けることに繋がります。
バランスボール
手っ取り早く体幹を鍛える方法がバランスボールを用いたトレーニングです。
バランスボールに乗っかり、そこから落ちずに30秒ずっと乗り続けることを毎日繰り返して行います。
最初は体幹が弱いのですぐにバランスボールから落ちてしまいます。
仮に落ちても大丈夫なようにバランスボールはソファとソファの間に置いたり、下にヨガマットを敷いて落ちたときの衝撃を最小限に留められるように工夫しましょう。
ヨガ
また、ヨガをするのも体幹を鍛える一つの手です。
いろんなポーズがそのままカラダの中心の強さに直結するので、ある程度バランスボールになれたらヨガへと移行するのが良いでしょう。
15分からスタートして、最終的に30分を目処に毎日ヨガを行います。
このときポーズが決まったら腹式呼吸をすることで腹筋が鍛えられます。
これにより多少無理な姿勢をカンプレで行ったとしても腰回りについた筋肉が姿勢を保つ手助けをしてくれます。
バレエをする人はスタイルが細く見えがちですが、腰回りや足の筋肉は普通の人以上についています。
これはバレエをするに至りカラダを支えるためについているので、適度な筋肉は必要と認識することが大切です。
敏捷性を鍛えるトレーニング
カンプレをするのは止まってではなく、複雑なプログラムが組まれたバレエの動きの中で幾度となく登場します。
休む暇もなくポーズを決めなければならないので、そのスピードにカラダがついて行かなければ故障の元となります。
そこでオススメなのが縄跳びです。
素早く飛ばなければ向上しないので、二重跳びがデフォルトです。
素早くカラダを動かすということと、スタミナがつきます。
どちらもバレエのカンプレを習得するのに必要な要素なので、1分でも長く苦にすることなく縄跳びすることを肝に銘じましょう。
通常の二重跳びが出来るようになれば、更にスタミナを付けるべく縄跳びを跳びながら走ることでよりいっそうカラダに負荷を掛けます。
走るコースは運動場など障害物がなくフラットな地面にしましょう。
トレーニング中に怪我をしてしまっては大好きなバレエを満足いくまで楽しむことができません。
あくまでバレエを楽しむための一環としてトレーニングしていることを忘れずに行動するべきです。
ついにカンブレの練習へ
このようなトレーニングを経てバレエのカンプレをするに足るカラダになったらようやくカンプレの技術向上を図ります。
最初はバーに掴まってでもなるべく後ろに上体を反らすことを意識しましょう。
だんだんバーから手を離して経っていられる限界の反り具合をカラダで覚えます。
あとは少しずつその角度を大きくすることで一人前のカンプレを手に入れられます。
もちろん上半身は大切ですが、下半身は地面に付けて上体をぶらさないようにキープしましょう。
これらを意識し続けることでようやくカンブレができたことになります。
緩やかにカーブを描いて上半身をそることをカンプレといいます。
前のカンプレはそこまで難しくないのですが、後ろのカンプレは間違って覚えている人が多く、そのまま続けていると無駄に腰を痛めていることに繋がるので、一刻も早く正しい姿勢を身につけましょう。