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仕事でバレエに関わることが多く、勉強のためにいろいろな作品のDVDを観ているのですが、「不思議の国のアリス」は、胸が高鳴るのが終始止まらないほど素晴らしい出来でした。
特に、アリスのカラダが大きくなったり小さくなったり変化する奇妙な世界をどのように舞台で表現するのだろうと興味がありました。
きっと、くるみわり人形のツリーがどんどん大きくなるような仕掛けでやるのかな、ぐらいの感じで鑑賞をはじめました。
でもすぐに度肝をぬかれる舞台装置や演出効果にくぎ付けになりました。
■目次
バレエ作品というよりは、シルクドソレイユのショーを見ているような気持ち
まさに圧巻のスタッフワークでした。
わたしの勤める会社はステージの仕事をしているため、バレエの現場では、リノリウムを敷いたり、照明を吊ったり、ドロップや装置を仕込んだりしているので、この舞台装置や映像などにかける演出のエネルギーというのがものすごく伝わってきました!!
装置の美術デザインも、アリスの物語の世界観を見事にあらわしている
映像を使った演出がものすごく効果的で、映画を見ているようでした。
まずくぎ付けになったのは、アリスが穴に落ちて不思議の世界へと入り込むシーン
紗幕に吸い込まれる映像をだしながら、センターのアリスのみ紗幕奥の照明で浮き上がらせて、本当にアリスが吸い込まれていくように見えました。
次は、アリスの身体が大きくなって、部屋に閉じ込められるシーン
こちらも素晴らしかったです。
装置と映像が一体となった演出で、まるでプロジェクションマッピングです。
さらに、涙の海のシーンも魅力的
まさかスクリーンに切れ目があってその中にアリスが入っていく仕掛けになっているとは、と驚き、さらに泳いでいく映像、そしてダブルスクリーンになっていた紗幕をあげて転換。
すべてがマジックショーのよう!
ハートの女王の装置兼衣装もビビッドでキュート
最初は、キャンディボンボンのギルゴーニュおばさんの衣装と同じ構造だろうと思ってみていたら、パカッと開いて、ちゃんとスカートの中に階段がつくられているではありませんか。
素敵な演出に、また心はわしづかみにされた気分でした。
不気味に現れるチェシャ猫も、「やられた!」と思う演出
簡単にいえば、このチェシャ猫は、獅子舞とおなじことなのですが、照明も最低限のブルーだけ残しているので、ほんとうに不気味なチェシャ猫が浮き上がるようにしてふわりふわりと空中を飛ぶように歩いている姿に見えました。
見事でした。
トランプたちの庭のシーン
バレエというよりコンテンポラリーダンスの雰囲気が強く、スタイリッシュな衣装と映像、トランプを積み上げた形の装置も、布でできた吊りもの仕様になっています。
押したり転がしたりしながら舞台上をぬうように動く置き道具たちのひとつひとつにも、すごくこだわりを感じるデザインで、世界観が見事にマッチしていたように思います。
仕事がら、スタッフワークが気になりながち
[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/10/mikiko.jpg” name=”ミキコ” type=”r icon_red”]正直に言ってこの「不思議の国のアリス」はスタッフワークが素晴らしすぎて、わたしは全然バレエのダンスや音楽のほうに気を向ける余裕がありませんでした。[/voice]ただでさえ、不思議なことが次々と起こる話で、じゃっかん置いてけぼりになってしまうのに、プラスして、転換のすごさや、装置の見せ方、映像と装置のコラボレーションの素晴らしさ、動きのある演出に頭がついていけません。
次から次へマジックショーのように装置の仕掛けが現れる
一個一個が、裏はどうなっているのだろう、どういう仕組みで動くのだろうなどと考えながら観てしまう私にとっては、非常に見終わってぐったりしました。
同時に、魅惑的な音楽だとか、パドドゥのこととか、まったく注意して見られなかったことに気が付いて、もう一度最初から見直したほどでした。
観客の想像力をかきたてている
オーケストラの楽器の音がものすごく世界観を出しています。
さらに、タップがあったりコンテンポラリーの要素が強かったり。だんだん、「これはバレエなの?」という疑問までうまれました。
足の美しさを見せるのがバレエの醍醐味なのに、海の装置で全員上半身しか見えないシーンなどもあるからです。
バレエという手段はとっているものの、総合的なエンターテイメントショーとして成立する作品なのだなあと強く感じました。