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カテリーナ・カザチェンコ|わたしの好きなバレエダンサー




好きなバレエダンサーはたくさんいるのですが、今回は、まだあまり日本では知られていないバレエダンサーについてご紹介したいと思います。

今回ご紹介したい、私が好きなダンサーは、タラス・シェフチェンコ記念ウクライナ国立バレエ団のソリスト、「カテリーナ・カザチェンコ」さんです。

初めて彼女の踊りを見たのは、数年前、ウクライナ・キエフの国立歌劇場でした。

ですが、実は当時、私はウクライナ語が全く分からず、配役表を見てもなんと書いてあるのか分からず、カテリーナが出演しているとは知りませんでした。

演目も、観たことがない、知らない演目で、ストーリーも全然分かりませんでした。
ですが、彼女の踊りに魅入られ、感動したことを今でもはっきり覚えています。

彼女が舞台に出てきた瞬間、鳥肌が立ち、心臓がドキドキ。
この感覚は、シルヴィ・ギエムを見たとき以来でした。




それから月日が経ち、たまたま、ウクライナのある友人から、「私がプロデュースしているバレエブランドのウェアをプレゼントしたいんだけど、郵便だと時間とお金がかかるし、届くかどうかも定かじゃないから、私の友達に直接持って行ってもらいたいの。彼女、たまたま京都で公演があって来日するから、その日の公演終わりに連絡とって会いに行ってくれない?」と連絡がありました。

私はOKして、公演当日、指定された劇場へ向かいました。

事前に名前は知らされていましたが、どんな人が来るんだろうと、少しドキドキしていました。
まさかソリストが来るなんて思っていなかったので、初めはとてもビックリしました。

劇場で無事に会え、プレゼントを受け取り、話をしていると、私の頭の中でふと何かがよぎりました。
「この人、多分私がウクライナで見て感動した、あのバレリーナじゃない?」

この日は、あまり時間もありませんでしたが、彼女は、「東京で白鳥の湖を踊るから、よかったら観にきてね」と、チケットをプレゼントしてくれました。
彼女はとても優しくて、謙虚な人柄でした。

もちろん私は、そのチケットを持って、数日後、彼女の踊りを観に行きました。
彼女が舞台に現れると、なんとも言えない空気に会場が包み込まれます。

美しい脚さばきと、安定したテクニック。
長身で、スラリとした手足が、オデットの透明感にとてもよく似合っていました。

また、手の動かし方も、とても美しいです。

演技も、オデットの表情が心の中にスッと入っていくような、儚く、悲しげな、だけど、王子と出会えた喜びを心に感じていることが、誰でも感じ取れるような、素晴らしい演技でした。

また、オディールの時は一変し、彼女持ち前の誘惑するような表情と迫力のある演技。
そして難しいテクニックも、さらりとミスなくこなします。

コーダのグランフェッテは終始安定指定て、安心して、そして楽しんで観ることが出来ました。
私は観れば観るほど、彼女の踊りに、どんどん引き込まれて行きました。

白鳥の湖は、今まで何度も劇場で観ましたが、こんなにもあっという間に全幕が終わってしまう感覚は、初めてでした。




そして、彼女の踊りを観て、すぐに確信しました。
「カーチャは、私がウクライナで観た、あのダンサーだ!」

ウクライナで観てからずっと、「またあのダンサーの踊りを観たい」と思っていましたが、なんせ名前が分からなかったので、調べようもありませんでした。

ですが、こんな形で、そのダンサーと知り合え、そして、観たかった踊りを見ることが出来たので、とても嬉しいし、何か縁があったのかな、なんて思ってしまいます。

知り合い贔屓も多少あるかもしれませんが、彼女の踊りは本当に美しいです。
スタイルもとてもよく、テクニックも安定、そして、彼女の踊りからは「芸術性」が感じられます。

これだけの存在感がありながら、演目によっては、デヴェルティスマンや主役でないソリストを踊ることも多いそうです。
こちらもいつか観てみたいな、と思っています。

お顔立ちも美人さんで、雰囲気はどちらかというと、オディールやキトリなどの力強い、エネルギッシュな役柄が似合いそうですが、オデットやジゼルなどの繊細な役柄もとても似合っていますし、違和感がありません。

色々なキャラクターを、違和感なく演じられるのは、バレエダンサーにとってとても重要なことですが、一方でとても難しいですよね。

彼女は、どんな役柄でもこなして魅せてくれます。

彼女の踊っている動画は、某動画サイトでも観れますが(私がウクライナで観た、森の詩もあります!)、機会があればぜひ、劇場で観てみることをオススメします。

キエフバレエのチケットは、ボリショイバレエなどと比べても、比較的リーズナブルですし、1年に2〜3回来日ツアーをされているので、興味がある方は、ぜひ観てみてくださいね!



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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。