グランパドシャのやり方やコツは?グランジュテとの違いを調べてみました。




こんにちは。
あなたは、好きなバレエの振り付けってありますか?

わたしは、子どもの頃から、ドン・キホーテ3幕、キトリのバリエーションが大好きです。
音楽が持つスピード感を体現した軽やかでメリハリのある細かい動きや、バレエには珍しい小道具を駆使した振り付けに魅せられました。

特に、前半に出てくるグランパドシャは、雑になってしまいやすい細かな振り付けを、優雅かつ大胆に彩ります。

グランパドシャは、ドン・キホーテに限らず、快活なバリエーションなどによく出てくるパです。
見栄えが良い分、キレイに見せるのが難しいパでもあります。

どのようにしたら、少しでも優雅に、そしてダイナミックに見えるでしょうか。



グランパドシャとは?どんな意味?


ミキコ
「グランパドシャ=大きなパドシャ」です。
「パ」=ステップ、「シャ」=猫です。

猫のように軽やかで静かな動きを目指しましょう。

グランパドシャのやり方は?

グランパドシャは横にジャンプをするパです。
単独で行うことは少なく、多くの場合、勢いをつけるため、直前には小さなジャンプのパがあります。
トンベ→バドブレ→グリッサード、もしくは、シャッセを行うのが一般的です。

グリッサードやシャッセで勢いをつけたら、後ろの脚を軸に、前の脚はパラレル(*1)なパッセ(*2)をします。

そのまま前の脚を伸ばしながら、軸脚だった後ろの脚で床を蹴って飛び、空中で脚を180度に開きます。

手は、アン・ナヴァンで始まり、ジャンプと同時に、3番もしくはアン・オーにしましょう。
放物線を描くように飛んだら、ふわりと着地し、パが終わります。

*1 パラレル
外側に開くのではなく平行であることを指します。
この場合、通常のパッセでは、膝が自分の横方向へ開いているのに対し、パラレルなパッセでは、膝が自分の正面を向いているパッセを指します。
*2 パッセ
先生によっては、パッセまで脚を上げないやり方を採る場合があります。

グランパドシャで特に重要な3つのコツ

グランパドシャをするバレリーナグランパドシャを綺麗キレイに跳ぶコツはタイミングなどいくつもあります。
ここでは、身体の使い方として大切なことを3つ挙げます。

上半身を落とさない

これは、助走段階から注意しなくてはいけません。
しっかり上半身を引き上げておくからこそ、勢いに乗って、スムーズに高く飛ぶことができます。

さらに、跳ぶときにアン・ナヴァンからアン・オーまたは3番へと腕を上げることで、より体を引き上げ、上体を浮きやすくします。

助走部分のパをおろそかにしたり、グランパドシャの入りのプリエで上半身を落としてしまうと、体は浮いてくれません。

甲を意識する

空中での脚を開こうとすると、つい、つま先や、脚の付け根に神経がいきがちです。
しかし、実は1番大切なのは、です。

天井から甲をつられている感覚、もしくは、自ら甲を上げていく意識を持つと、空中でのポーズはぐっとキレイになります。

甲を出そうとすると、自然とヒザとつま先が伸びます。
さらに、両脚の甲を高い位置に持って行こうとすれば、脚は自然に開くのです。

このように甲を意識することで、自然と脚が180度へと開き、つま先までしっかり伸ばすことができます。

軸脚はしっかり外脚!

グランパドシャを跳ぶバレリーナグランパドシャのように横移動するパでは、後になる脚がパラレルや内に入りがちです。
しかし、無駄なく高い跳躍をするためには、後になる軸脚がしっかり外に向いていなければなりません。

踏み切るときに軸脚がパラレルになっていると、飛ぶ時に太もも(前側の筋肉)を使うことになってしまいます。
軸脚を外に開いておくと、バレエで重視される内ももの筋肉を使いやすくなります。

また、軸脚を外に開くことで、後ろ側になる脚をスムーズに伸ばすことができます。
空中で美しい姿勢を取るためにも、軸脚はしっかりターンアウト(アンディオールしましょう。

結局、グランパドシャも、お腹を引き上げ、四肢の先まで神経を使うこと、というバレエの基本を忠実に守ることが最大のポイントです。

それも、グランパドシャで跳ぶ前から、その姿勢を作らなくてはいけません。

身体のパーツは全て繋がっているからこそ、一部だけ気をつけても美しいポーズができないのですね。

やり方とコツがわかったところで、次からはよくある疑問とその答えをまとめてみます。



グランパドシャのよくある質問

グランジュテとの違いは何ですか?

どちらも空中で脚を180度開くので、混同されやすいパです。
わたしも昔、たまに違いがわからなくなっていました。

両者を区別する1番のポイントは、ジャンプに入るときの前の脚の動きです。
簡単に言えば、跳ぶときに前の脚を曲げてから伸ばすか、最初から伸ばしたまま脚を上げるか、の違いです。

そもそも、”グラン”というのは、「大きい」という意味なので、元はバドシャとジュテです。
パドシャは、パッセを連続させて飛ぶジャンプです。

そのためグランパドシャでは、前の脚がパラレルのパッセを通って、前へ伸びていきます。
デヴェロッペで前の脚を上げるので、前の脚は膝を曲げてから伸ばす、という動きになります。

一方ジュテは、タンジュを通って前へ脚を上げる動きです。
そのためグランジュテでは、床を滑らせながら前の脚を上げます。
グランバッドマンを通って飛ぶようなイメージですので、前の脚は、1度もヒザが曲がりません。

脚を180度開いて跳べるようになるには何をすればいいの?

バーに片脚を乗せてストレッチしているバレリーナグランパドシャでは、180度以上脚を開ける柔軟性と、開いた脚をキープする筋力が必要になります。
つまり、ストレッチ筋トレが重要です。

スプリッツ(前後開脚)で180度開いても、空中で180度開くとなると、なかなか難しいですね。
床とは違い、空中での開脚は自分の体重で沈むことができないからです。

そのため、普段から180度以上開けるよう、体を柔らかくしておきましょう。

レッスン場などで行うときは、バーに片脚を乗せて前へ滑らせていきます。
家でやるときは、スピリッツをしたあと、前の脚に雑誌などを挟んで床から脚を上げるのが良いと言われています。

姿勢を維持する筋力は、体幹と、腹筋・背筋が必要になります。
特に、パドドゥでリフトがある場合、滞空時間が長くなるので、より強い筋肉が必要です。

トレーニング方法は、普段のレッスンで軸を意識することです。
これにより、体幹が鍛えられます。

また、グランバットマンなどで上げた脚を長くキープする練習をすると、脚を開いた状態をキープする筋力がつきます。

バレエに必要な筋肉のつけ方は?効果的な鍛え方を調べてみました。

2017.11.10

どうしても後ろ足が曲がってしまうのですが、どこを改善すればよいですか?

コツのところでも書いた通り、甲を上げることと、踏み切る時から外脚にすることが大切です。
甲を上げようとすれば脚の付け根からつま先までしっかり伸びましょう。

また、踏み切る脚が外に開ききっていないと、空中で甲やヒザが床の方に向いてしまうことがあります。

ヒザが床側に向いていると、ヒザが曲がりやすくなったり、お客さんから曲がって見えたりしてしまいます。

わたしは脚が内に入りやすいのでこの点はとても苦労しましたが、できる限り外脚を意識することで、キレイに見えるようになったと思います。

グランパドシャが入るバリエーションを紹介

グランパドシャのあるバリエーションといえば、私は、冒頭でお話したドン・キホーテの3幕、キトリのバリエーションが浮かびます。

前奏が終わると、開いていた扇子を閉じて、アラベスク、グリッサード、グランパドシャ、すぐに扇子を広げてトゥで立ち、デヴェロッペ、パッセ、パッセ。

快活なキトリらしく、ついに大好きなバジルと結婚する喜びが現れています。

また、海賊のガムザッティも、連続したグランパドシャが特徴的なバリエーションです。
海賊はグランパドシャの頻度が高く、メドーラのバリエーションや、その他のパドドゥでも使われています。

ちなみに、昔のバレエは同じ曲・振り付けを異なる作品で使用することがありました。
そのため、ガムザッティは、ラ・パヤデールのバリエーションにもなっています。
同様に、メドーラのバリエーションは、パキータのバリエーションでもあります。

グランパドシャは、有名な作品でも重要な位置を占めるパです。
たくさん練習して、あなたの踊りをダイナミックに見せていきましょう。







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こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。