『絢爛たるグランドセーヌ』あらすじと感想|スポ根バレエ漫画

絢爛たるグランドセーヌ




タイトルの「グランドセーヌ」は、「大舞台」などといった意味です。
この漫画ではその大舞台を目指す少女たちが描かれています。

『絢爛たるグランドセーヌ』あらすじと感想

主人公は有谷奏。
物語は彼女の小学生時代から始まります。

本作の最大の特徴は掲載誌が青年誌であること

これまで、バレエ漫画の多くは女性向けの漫画雑誌に掲載されていました。

チュチュやロマンチックな舞台などは、やはり女性にとってはうっとりする憧れの世界観ですよね。
わたしも多くのバレエ漫画を読んできました。

それらの作品に必ずついてくるのが、ヒロインのラブロマンス。
パートナーなどとのそれが多く描かれています。

この辺りのロマンスもときめくものがあるのですが、どうしても主体となる「バレエ」とは離れてしまうんですよね(>_<)

本作では青年誌での連載ということで、ロマンスよりもスポ根に近い感じの作風になっています。
作中でも奏が「恋愛には興味がない」というようなことを言うくらいです。

奏と親友の翔子のバレエへの取り組みはひたすらにストイック

この辺りに好感がもてます。

物語の初めの方ではトゥシューズを許されていなかった奏ですが、後に認められ、バレエへの情熱をさらに燃やしていきます。

面白いのがライバルの栗栖さくらの存在

さくらは奏のバレエ教室の発表会の場面で初めて登場します。
そのときには、かなり嫌味を含んだ感想を述べる彼女でした。

さくらは母からの英才教育と元々もっていた天性の才能から、優れたテクニックをもっています。
しかし、その反面どこか余裕の無さがあり、不安定な様子も多く見られました。

奏にたいして挑発するような発言をしたり、当たり散らすようなことをしたり。

そんな彼女ですが、物語の中で少しずつ人として成長していき、ただ高慢なだけの人物ではなくなっているのがいいです。

「コミュ力おばけ」と評される奏とのやりとりもいい感じ。
奏のコミュニケーション能力のちょっとしたユルさとのずれが面白いです。

物語の最初の大きな見せ場は、なんといってもユースアメリカグランプリ(以下YAGP)

奏と翔子はYAGPのニューヨーク本選へ向けて、またストイックな日々を送ることになります。

ここで気になるのが藤田絵麻。
彼女は登場当初はレッスンがあまり好きではありませんでした。

絵麻は少し振りを見ただけで動きを覚えることができる才能があります。
しかし、それゆえに反復練習をあまり好みません。

そんな彼女がYAGPの日本予選、更に本選へと進む中でバレエへの意識が変わっていくのがいいです。
絵麻は留学にも興味がなかったのですが、レッスンの面白さに気づき、それを目指すようになります。

日本予選での彼女の快進撃にはちょっと驚き。
本人も驚いていましたが……。

でも、そういうふとしたきっかけでバレエへの情熱をもつことになるのですから、やはりなんらかの「きっかけ」って大事ですね。

奏もまた、留学を目指している

このコンクールに出場すると決めたのは、留学するためのスカラシップがほしいから。
最大の理由は、アビゲイルというプリマとの出会いです。

アビゲイルからロイヤルバレエスクールへの誘いを受けての想いですが、奏の師である滝本はどこか不安げなのが気になります。

滝本が不安視しているのは、アビゲイルが自分の後継者を作りたいのではないかということ。

奏はひたすら純粋にアビゲイルに憧れているだけに、先が気になるところです。

男子として出場する小早川暁人という少年もみどころ

彼は「バレエを楽しんでいる」ということをからかわれるのが嫌で、ポーカーフェイスが基本でした。

男の子ってそういうところで困るんだなぁと少し驚きました。
バレエ教師にとって男性ダンサーを育てる上での最大の悩みなのかもしれませんね。

今連載されているのは、奏のロイヤルバレエスクールでの日々

ひたすらにバレエ漬けの日常を過ごす奏ですが、さすが厳しい世界で勝ち残ってきた生徒たち。

個性たっぷりのクラスメイトたちとの日常も面白く描かれています。
個人的にはキーラが少しきになるところ。

彼女は大変気が弱い性格なのですが、振り付けの才能が優れています。
そんな彼女がクラスメイトたち大勢をまとめあげての振り付けに挑戦する姿が最新巻(17巻)では描かれています。

まとめ

どんな作品になるかは次巻。
続きがとても楽しみです。

 



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