女性なら誰でも憧れるバレリーナ、あんなふうにきれいに踊ることが出来たらどんなに嬉しいことでしょう。
いや踊れずとも、もちろんプロになれなくてもいい、バレリーナのようにきれいな身体になりたいとも思いますよね。
■目次
バレエを習っている大人がいっぱい!
子供をバレエスタジオに通わせていて、自身も始めてみたくなったというお母さんもいるのです。
幸い日本の場合、趣味でバレエを楽しめます。
もちろん始める理由は、さまざま。
ダイエットのためという人も、もちろんいるのは確かです。
バレエの場合、単なるダイエットでなく姿勢もきれいになりますから、きれいになりたい人には本当におすすめです。
毎日必死にレッスンしているなら、自分のカラダのことをもっと知ろう。
そしてまた、現在バレリーナの道目指して必死にレッスンしている子どもたち、すでにプロとして活躍中の若い人たちも大勢います。
毎日のレッスンも欠かさずに、ひたすら舞台を目指して進んでいくダンサーとその予備軍たち。
本当に厳しく、またやりがいのある道です。
少しくらいの怪我でレッスンを休まない彼女たち
「1日休めば自分にわかり、2日休めば教師にわかり、3日休めば観客にわかる」
この言葉、聞いたことありませんか??
舞台を見るだけではわかりませんが、本当に過酷な毎日なのです。
もちろん趣味で始めた人もすぐに、これ見るとやるでは大違いということに気が付きます。
特にあのトウシューズ、憧れのトウシューズですが、履くのは誰でも出来ても踊るのはそうも行きません。
初トウシューズで足の指の皮膚が傷つくのはよくあること。
どころか、続けているとあちこちに痛みを感じるし、筋肉痛だけでなく時には腰痛も背負ってしまいます。
「何で痛いんだろう…」と悲しくなりますね(>_<)
そんな時に熟読してほしいのが、この「ダンス解剖学」です。
ダンサーに欠かせない「ダンス解剖学」
「え、解剖学って、踊る人がなんで解剖学なんだろう、それって医者になる人の知識とかそのための本じゃないの?」と思ってしまいますよね。
でも実は、バレエや踊りをやる人には欠かせないのが、解剖学なのです。
その昔は本当に、先生の動きの真似だけしてがむしゃらに踊っていたのは事実です。
今では、教師もしっかりと身体のことを理解した上でクラスを行っている。
例えば、筋肉の名称とかもそうですね。
またどの筋肉がどことどうつながっていかを理解した上で、鍛えるべき箇所を知れます。
解剖学というのは、踊っていく上で必須の知識なのです。
「ダンス解剖学」の著者:ジャッキ・グリーンハース
1989年以来シンシナティバレエ団のアスレティックトレーナーをしています。
その後、ダンス医学アカデミック・セミナーのディレクターやシンシナティのウェリントン整形外科学会ダンス医学部門ディレクターをも兼任。
ダンサーの身体と心については、非常に詳しい人なのですね。
ダンサーに詳しい人の書いた解剖学の本って必要なの?
普通の医学書とどう違うんだろうって疑問に思いませんか??
実はダンサー専門の解剖学、必須なのです。
というのも、普通の整形外科医とかトレーナーの場合、踊るための身体をという知識や経験がありません。
あくまでも普通の人の身体が基準。
例えばダンサーが、普通に歩くことは何とか出来るけれどもトウシューズで踊れない、これは結構あることです。
でも普通の整形外科の知識では、歩けるなら十分ということになってしまうのです。
一方で、ダンスやバレエというものを熟知しているトレーナーならどうでしょう。
話は全く違ってきます。
踊るという点をまず前提にして、向き合ってくれる。
この本の著者は、そうした仕事を長年行っている人なのです。
ダンサーのための解剖学、踊るために使う筋肉の事など、わかりやすく丁寧に解説しています。
日本ではまだポピュラーでないバレエのための解剖学も、欧米やロシアでは当たり前
まだ日本では、バレエの身体のための解剖学というのは、それほどポピュラーではなく…。
ですが欧米、特にロシアなどではソ連時代から、バレエスクールに解剖学の授業があります。
日本ではまだそこまでは、少なくとも普通にレッスンを受けているだけでは、解剖学について勉強する機会が少ないのです。
解剖学、自分の身体の中のことをよく知ることは、取りも直さず怪我を少なく踊ることが出来るという結果に結びつきます。