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バレエのピルエットのコツを調べてみました。2回転、3回転もバッチリ【動画あり】

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/09/kohaku.jpg” name=”いろは” type=”l icon_yellow”]ピルエットできない(T_T) 難しい…。[/voice]

バレエのターンの中でも最もポピュラーなピルエット
「つま先」を意味する単語で、その場につま先でパッセしながら回転するパです。

まずは、ピルエットのお手本動画を見てみましょう。

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/09/kohaku.jpg” name=”いろは” type=”l icon_yellow”]ピルエットは、「回転」という意味。
両足で踏み切って、片足で立って回るよ。[/voice]

わたしが通っているバレエクラスでは、ピルエットの練習が毎回あります。

キレイに回転する先生や他の生徒さんたちをじーっと見ては、「いいな〜、どうしてあんなに美しく回れるんだろう」といつも思っていました。

そんなある日のレッスンのこと、クルクルっと回れたんです!

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/09/kohaku.jpg” name=”いろは” type=”l icon_yellow”]「ああ、これか…!」[/voice]

やっとコツをつかんだと思ったけれど、2回うまくいっただけで、また回れなくなっちゃっいました(T_T)
そこで、またクルクルっと回りたいので、ピルエットのコツを今回徹底的に調べてみました。

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/10/mikiko.jpg” name=”ミキコ” type=”r icon_red”]ここからはバトンタッチ。
わたしが説明するわね。[/voice]

■目次

ピルエットのコツ。まずはシングル(1回転)!

ピルエットをしている女性まずは1回転をマスターしましょう。


ピルエットの最重要ポイント3つ

[aside type=”boader”]
  1. パッセ(ルティレ)の形
  2. ぎりぎりまで顔を残し、すぐに正面を向く
  3. 反動のつけ方
[/aside] ピルエットをきれいに決めるための大きなポイントは全部で3つあります。

パッセ(ルティレ)の形

パッセしている女性ピルエットの基本となるパッセの形が正しくできていないと、うまく回れません。

まず、ルティレした足の開きがとても重要です。
膝がしっかり開いていないと、回転に勢いがつきません。

右のピルエットなら、ルティレするのは右足です。
右足を回る方向にしっかりと開くことで、自然に体が右に回転していきます。

このとき、ルティレがかま足になったりすることでも、回転の勢いが弱まるので気を付けましょう。

とにかく、ルルベの時点で決めた正しいパッセの形を、回転が終わるまで変えないことが重要です。

同じ体勢をキープして反動をつけることで「慣性」が生まれ、きれいなターンにつながります。

そして、パッセの全体的な姿勢も崩さないように注意しましょう。
回ることに意識がいきすぎると、基本的なパッセの形がおろそかになることがあります。

まず両肩の位置は変えずに、地面に対して平行に保ちます。
踏み切ってパッセしたとき、おしりが開いてしまうと重心が外側にいってしまうので、倒れてしまいます。

おしりはしっかり引き締め、骨盤を地面と平行に保ちましょう。
引き上げる力を最後まで意識し続けることがとても大切です。


ぎりぎりまで顔を残し、すぐに正面を向く

ピルエットをするときは、顔を一緒に回してはいけません
顔を正面に残し、半回転くらいのところで先に顔を正面に持っていきます。

顔をつけることで、目が回るのを防ぎ、ターンのリズムもつかみやすくなるのです。
しかし、慣れるまではこの顔のつけ方に苦戦するケースも多いでしょう。

そこでポイントになるのが、カウントです。
手をアラスゴンドに開き、アンナバンに持っていきます。

次の「1」の音でルルベ・アップ、そのとき顔はもうすでに1回転して正面を向きます。

つまりルルベしたときには、顔は先に回り終えていなければなりません。

顔の回転が遅れると、ぼんやりして速度のないピルエットになります。

顔が正面を向いている時間が長くなることで、よりバランスを取りやすく、音の間隔もつかみやすくなるのです。

反動のつけ方

ピルエットにはやはり勢いが大切です。

反動をつける2つの方法
  1. 4番ポジションの後ろの足の蹴る力
  2. 手の使い方

4番ポジションの後ろの足の蹴る力

後ろ足でしっかり地面を蹴り、ルティレに持っていきましょう。

しっかり地面を蹴ることで、軸足のルルベも高く、強くすることに繋がります。
ただ、力加減が最初はとても難しいもの。

弱すぎると回転不足になりますし、強すぎると着地がきれいに決まりません。
何度も練習して感覚をつかむのが一番の近道でしょう。

手の使い方

バーにのせた手ピルエットの反動に大きく影響します。

右回転のポールドブラは、右手がアンナバンで左手がアラスゴンドの形からスタートします。
アンナバンにしていた右手をアラスゴンドの位置まで持ってきます。

そしてアラスゴンドにした右手に、左手を素早く引き寄せましょう。

このときイメージするとよいのは「ゴム」です。
ゴムを引っ張って離すと、勢いよく縮みます。

この様子を思い浮かべて、手を動かしてみましょう。

右手のアラスゴンドでしっかりゴムを引っ張り、それに引っ張られるように左手を持っていきます。

また、ピルエットしている最中は手の形を崩さないことも重要です。
回転数が増えてくると、勢いに負けて手が縮こまってしまうことがあります。

例えて言うと、フィギュアスケートの回転のときのような姿です。

フィギュアでは、体を小さく丸めるような回転をしますが、バレエでは御法度です。
あくまでも、手は大きな丸を描くアンナバンを崩さないようにしましょう。



1/4回転からスタートしませんか?

踊っている女性3ポーズ初心者は、いきなり1回転は難しい場合も。
まず1回転を4つに区切って、方向を変えながらパッセする練習をするとよいでしょう。

パッセと同時に、90度ずつ方向転換していきます。
このとき、顔の向きは回転する方向とは逆に残していきます。

3/4回転に入ったところで、素早く顔を回転させて、正面にもどしてみましょう。

ピルエットでは、高くルルベ・アップしながら、軸足に重心を乗せることが大切です。
まずは回転することではなく、重心移動をしながら方向を変えていくことに慣れましょう。

ドゥミ・ポアントでしっかり立ったり、ルティレをしっかり開いたり、顔のつけ方など丁寧に動きを確認するのもよいですね。

1/4回転に慣れてきたら、次は1/2回転にします。
半周ずつ回り、少しずつクルっと回転する感覚をつかんでいくのです。

こうして細切れに練習することで、パッセの形や重心移動など、基礎的な形を習得しましょう。
最初から回ろうと焦ることで失敗してしまうなら、ぜひ試してみてください。

[aside type=”normal”] 上体を引き上げて、足で床を押す意識を持ちましょう。[/aside]

顔やあごの位置はどうするの?

履きつぶしたトウシューズとバレリーナ顔を残すときには、あごの位置に注意してください。

右回転なら、あごは左の肩の上の位置です。
回る方向とは逆の肩を意識するようにしましょう。

このとき肩の上を意識することで、肩が上がってしまったり、顔が後ろに倒れてしまうケースが多いです。

あごが上を向いて、顔が後ろに倒れてしまうと、首から背中にかけての力が抜けて猫背になりやすいので注意しましょう。

あくまでも、頭は体のてっぺんにまっすぐ乗っかった位置を保ちます。
首は上方向に長く伸ばし、背筋もしっかり正しましょう。


ピルエットを左に回るときのコツは?

ピルエットの左回転は、まず右と左との感覚の違いを認識しましょう。
右回転と左回転をそれぞれ交互にやってみることで、どこが違っているのかを探すことができます。

わたしの場合、ピルエットの右回転は大の得意でしたが、左になるとギリギリ2回転回れるかどうか…という感じでした。

そこで違いを比べてみると、左のルティレが十分に開ききっていませんでした。

ルティレが開かないまま回ろうとすると、おしりが出て前かがみの姿勢になってしまいます。
反動も上手くつかない上、回転するときに怖さも感じてしまうのです。

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/10/mikiko.jpg” name=”ミキコ” type=”r icon_red”]

わたしのように、右では上手く回れるのに、左になるとシングルすら危ういという人はたくさんいます。

そこにはやはり、苦手意識も大きく影響しているのです。

「左は回れないもの」と考えて、最初からこわばってしまうケースも多いのではないでしょうか。

[/voice]

右のピルエットでも同じく「回れないだろう」と考えながら回っても、成功しません。

この苦手意識があるうちは、絶対にうまく左のピルエットができないでしょう。

右でも左でも、正しい形を作っていれば必ず回れます。
克服する気持ちをしっかり持って練習していきましょう。

ピルエットのコツ。次はダブル(2回転)!

バーを使ってストレッチしている女性1回転と2回転とでは、回るスピードが違います。
同じ音の中で2回転回り、きれいに着地する必要があります。

そこで大切なのは、顔を正面にもってくるときのリズムをつかむことです。

回転し、顔が正面を向くタイミングで「1・2」とリズムを取ります。
このリズムを意識すると、キレのある美しいピルエットになります。

また、2回転になると、途端におしりが後ろに引けてしまい、前傾姿勢になってしまうケースが多いです。
バランスを取るために、無意識に体勢を変えてしまっていることが原因でしょう。

こうなってしまうなら、もう1度上体の姿勢と、ルティレした足の開きに気を付けて回ってみてください。

勝手に回っていく力である「慣性」を意識すると、自然に2回転回れるようになるはずです。


ついにピルエット3回転!そのコツは?

ピルエットの3回転でも、回転するリズムがとても重要です。

1~2回転と、3回転とでは、つける勢いの違いは多少ありますが、他は全て同じです。

バランスさえしっかり取れていれば、3回転も回れるようになります。
ルルベをスタートに、顔が正面を向くタイミングで「1・2・3」のカウントをします。

ただし回転数が多くなると、その分勢いをつけすぎて体のフォームが崩れやすいので注意しましょう。

3回転も2回転と同じように、バランスのとり方と「慣性」で回ります。
コマのように最初にしっかり反動をつけ、体の形を変えずに保つことが大切です。

また、当然バランス力が大切になります。

より長い時間ルルベで立っていることが求められるので、ルルベパッセの練習を積極的にやっていきましょう。

一瞬で軸足に乗り、ルルベのパッセを3秒キープしてみてください。

3秒と言葉にすると簡単なように思えますが、やってみるとなかなかできないもの。
だんだん重心が斜めになって、倒れかかるような状態になりやすいです。

体を引き上げる腹筋、ルルベの足の強さ、おしりの引き締めなど、筋力も大きく関係します。

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/09/kohaku.jpg” name=”いろは” type=”l icon_yellow”]バレエに必要な美しい筋肉をつけるために、下の記事もよんでみてください^^[/voice] [voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/10/mikiko.jpg” name=”ミキコ” type=”r icon_red”]上に書いたこと以外に気をつけたいことが3点。
以下の動画でチェックしてみてくださいね。[/voice]

ポアントを履いた時のピルエットのコツは?

たくさんのトウシューズとバレリーナの脚ポアントでのピルエットは地面との接地面がとても小さくなるので、軽やかに回転することができます。

バレエシューズのドゥミ・ポアントよりもスムーズに回ることができるので、たくさん回転することができます。

ただし、一気にルルベ・アップする脚力と腹筋がとても重要になります。

軽々とルルベできないと、体のバランスが崩れて全体的に美しく見えません。
しっかり地面を押してプリエし、そこから一気に体を引き上げましょう。

このとき注意したいのは、跳ね上がるようにルルベしてしまうことです。
上に上がろうという意識が強すぎて、軽く跳ねてしまうことがあります。

一気に引き上げるのは体のことであり、ポアントを履いた足とはまた異なるのです。

ポアントを履いていても、ルルベ・アップするときはドゥミ・ポアントを通過してからになります。

ア・テール(地面)からいきなりルルベに乗っかるような立ち方では、どのステップも上手に踊れません。

特に、プリエでしっかり地面を感じてから回るピルエットでは、ポアントの足の使い方がとても大事です。

バーにつかまって、ア・テールからドゥミ・ポアント、さらにルルベ・アップの順に立つ練習をすると効果的です。

そして、ポアントの真上に正しく乗れていることも非常に大切です。
ポアントの真上に乗ることは、体重を支える意味でも、バランスを取る意味でも最低限必要なことになります。

ポアントでルルベ・アップしたときに、トウシューズが斜めに傾いているようでは、ピルエットは回れません。
ポアントの先端が、全て地面に接地するように立ちましょう。


パドドゥのときピルエットのコツは?

パドドゥでのピルエットは、2~5回転くらいまでのことが多いです。

基本的には普通にピルエットをするのと同じで、男性が腰を持って回してくれます。
普通のピルエットとの大きな違いは、回り終わりもルルベ・アップのままキープすることです。

回転数については、それほど意識する必要はないでしょう。

それよりも、バランスをキープすることや、ポアントで立ちっぱなしの姿勢に耐えることのほうが重要です。

ひとりのときは、ピルエットしたら足をア・テールに下ろしてポーズをとります。

しかし、パドドゥではルルベ・アップで回り終わり、さらにそこからもう一度ターンやアラベスクに続いていく振り付けも多く登場します。

とにかく、体を長時間引き上げ続けることが重要です。

男性とのパドドゥは、呼吸やタイミングを合わせることが1番重要なこと。
ですから、本来は2人で練習する機会を多く持ったほうがよいです。

ただ、バレエ団ではなく教室の発表会や公演などの場合、毎回男性と合わせられることの方が少ないかもしれません。

そんなときは、バーにつかまってポアントで回り、キープする練習を繰り返しやっていきましょう。

体を引き上げるのに疲れてくると、トウ・シューズ(足首)に体重を乗せてしまうようになります。
これではピルエットは上手くまわれませんし、その後のパも崩れてしまいます。

教室の友達や先生に腰を支えてもらい、パッセで長くルルベ・アップする練習も効果的です。
とにかく、長く体を引き上げてキープする練習を重点的に行いましょう。

また、実際に男性と組んで練習できるときは、しっかりコミュニケーションをとることが大切です。

回るタイミングや、体の距離感など、不安なことがあったらしっかり相談しましょう。
バレエ教室でパドドゥを組んでくれる男性は、ベテランの方がほとんどです。

信頼して体を預けるということも、パドドゥのひとつのコツだと覚えておきましょう。

ピルエットが回れると、バレエはもっと楽しくなる!

ピルエットができるようになると、パの組み合わせの幅も増えて踊るのがとても楽しくなります。

きれいに決まったときの快感はたまりません!

怖がらず、基本に忠実にレッスンしていけば、きっときれいに回れるようになりますよ。

[voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/09/kohaku.jpg” name=”いろは” type=”l icon_yellow”]いつの日か、こんなにキレイなピルエットができるようになりたいなあ…![/voice] [voice icon=”http://ballet-ambre.com/wp-content/uploads/2017/10/mikiko.jpg” name=”ミキコ” type=”r icon_red”]コツをつかめば、あっという間に上達するわよ。
一緒に頑張りましょうね。[/voice]

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