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「ファースト・ポジション 夢に向かって踊れ!」映画のあらすじと感想




アメリカで開催される、バレエコンクール、ユース・アメリカ・グランプリ

歴史は浅いけれど、有名なローザンヌ国際バレエコンクールの様に、若手ダンサーのプロへの登竜門として、実績のある重要なコンクールです。

この映画は、それぞれの夢を叶えるため、このコンクールで上位入賞を目指し、ドキュメンタリータッチで描かれています。

■目次

あらすじと出演者の紹介

アラン

イタリア出身の彼。
父親が米軍の医療チームで、家族にダンサーや、その関係者は全くいません。

あくまでも、本人の意思でバレエダンサーを志しています。
そんな環境でありながら、ダンサーとしての資質はかなりのもの。

レベッカ

アメリカ人。
容姿に恵まれ、温かい家族に見守られながら、プロのバレエダンサーになることを夢みています。
明るい性格で、ハイスクールでは、チアリーダーとしても活躍しています。

ミコ

アメリカの裕福な家庭に生まれた天真爛漫な少女です。

年齢の割に小柄なのは、母親が日本人のハーフだからかもしれません。
東洋的な魅力があります。

教育熱心な母親のもと、バレエに専念するため、学校には通わず、自宅学習をするちょっと風変わりな家庭環境です。

ジョアン

コロンビアから奨学金をうけて学校に通いながら、アメリカでバレエの勉強中。

素晴らしい才能に恵まれた、将来有望なダンサーですが、やはり故郷が恋しく、ホームシックと戦いながら、家族の為に、バレエダンサーを目指します。

ミケーラ

シェラレオネの内戦で孤児になり、姉と一緒にアメリカ人夫婦の元へ養子にきました。
アフリカ人特有の全身バネのような身体能力で、技術は相当なもの。

首から胸元にかけて、白斑があるのが悩みですが、両親の励ましのもと、コンプレックスを跳ね飛ばして美を追求するバレエの世界へ飛び込んでいきます。

「ファースト・ポジション」感想

それぞれの、家庭環境や境遇などバックボーンを知ることにより、登場人物により共感できて、まるで自分の身内の様な感覚になります。

まだ、プロになるには年齢的に幼いアランやその友人のガヤ、ミコやその弟のジュールズには、是が非でもコンクールで上位を、という悲壮感は全くありません。

アランやガヤは、ただ踊るのが好きで、新たな自分の世界を見出すことに目を輝かせて大好きなバレエを楽しんでいる姿がとても微笑ましく感じます。

ミコは、しっかりと自分のバレエに必要な事を追求していく、自己探求心の強い性格です。
そのためには、どんな努力も惜しみません。
また、それを支える家族も、経済的な協力を惜しみません。

ちょっと特殊なのが、ミコの弟、ジュールズ。

とても可愛らしくて憎めないのですが、バレエはなぜか他の習い事と同じ感覚で、楽しんでいるのですが今いち熱中できていない様子。
でも、これが普通の子供なのかもしれません。

プロ志向が強いのが、レベッカ、ジョアン、ミケーラの年長組です。
レベッカは、高校卒業を控え、バレエ団への入団を希望。

ミケーラも、将来の為、奨学金を得て、バレエ学校で技術を磨いて、プロのダンサーになることを目指しています。

ジョアンに関しては、名門のバレエ団で、一流のダンサーになることが、人生の目的なのです。
自分の為だけではなく、コロンビアに住む家族の希望の星となっているのです。


コンクールの結果は…

いよいよ、コンクールが開催されます。
あまりバレエに興味のないミコの弟、ジュールズ以外は、予選通過、決勝に進みます。

ジュールズも、あと一歩でしたが、本人はあっけらかんとしたものでした。
早速、次に夢中になれるものも見つけたようです。

アクシデントが起こります。
ミケーレがアキレス腱を痛めました。

思うように体が動かず、激しい痛みにも耐えかねて、リタイア寸前。
でも、家族や仲間の励ましで、何とか気持ちを奮い立たせて本番にのぞみます。

皆、それぞれに感動的な結末を迎えます。

アランは年少の部で、見事優勝。
審査員たちからも、髙い評価を受け、一躍、未来のスター候補に名乗りを上げました。

しかし、本人は涼しい顔。
なかなかクールな男の子です。

親友のガヤも上位に食い込みます。
彼女は、予想外の結果に感情を爆発させて、泣きながら喜びます。
この対比がとても面白くて。

ミコも、年少の部で上位の成績を収め、奨学金の権利を手にしますが、彼女は、さらに自分自身を磨く為、今は、バレエとは別に、ストレッチで肉体改造に取り組んでいます。
12歳ながら、恐るべきストイックさです。

ジョアンは、何とロイヤルバレエ団からのスカウトが!
世界にはばたくチャンスが訪れたのです。

きっと、彼は成功をおさめ、故郷へ凱旋帰国できる日もそう遠くないでしょう。
有名になれば、コロンビアの家族をイギリスに呼び寄せ、一緒に生活することもできます。

ミケーレも、奨学金を得て、優しい養父母に恩返しすることができました。
両親は、ミケーレが黒人であることや、白斑といったコンプレックスをものともせず、立派に自力でチャンスをつかんだことが何よりも嬉しかったでしょう。

レベッカは、残念ながら、コンクール会場でのスカウトはありませんでしたが、ワシントンのバレエ団に声をかけられ、自宅を離れて挑戦することに。
家族と離れるのはつらいことですが、夢に向かって自立の一歩です。

すべての登場人物にそれぞれの人生があり、全てに意味がある。

バレエの世界の厳しさと、それでもなお、なぜ人は踊るのか。
バレエの魅力満載の、素晴らしいドキュメンンタリー映画でした。



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ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。