本サイトはプロモーション広告を利用しています。

「バレエ語辞典」の簡単な内容と感想を書いてみました。




ミキコ
こんにちは、ミキコです。

数多くあるバレエ関連の本の中でも人気の高い「バレエ語辞典 バレエにまつわることばをイラストと豆知識で踊りながら読み解く」を読んでみたので、簡単な内容と感想をお伝えします^^

■目次

著者:富永明子について

2018年の4月26日に富永明子さんによって、誠文堂新光社から刊行されている用語集になっております。
著者は日本大学で舞台芸術について学んだ後に、大学院へと進んで芸術学研究科を修了しました。

大学卒業後に就職した後に選んだ就職先は、フリーマガジンの発行を手掛けている大手の出版社です。

2010年からはフリーランスへと転身し、美容からグルメ情報に美容までと幅広いジャンルの記事の編集・執筆に携わりました。

クラシックバレエを5歳から習い始めた経歴の持ち主でもあり、現在でも競技者ではなく愛好家としてバレエ鑑賞を続けているようです。

この本は、そんな著者のバレエに対する並々ならぬ愛情と好奇心に満ち溢れている作品になります。

バレエの歴史

「あ」から「わ」まで区分けされた専門用語を覚える前に、まずはバレエの歴史について軽く学ぶことができました。

17世紀後半のルイ14世によって支配されていたフランスに遡っていくほどの、バレエの奥深さを感じます。

ルイ14世と言えば絶対王政の立役者であり、侵略戦争を繰り返した武闘派のイメージです。
その一方では豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿を建立するなど、芸術のパトロンとしての知られざる一面も興味深いですね。

当時はまだ男性の舞踏家が圧倒的に多かったらしく、国家元首自らがステージに立って踊ったというエピソードには驚かされます。

「踊る王」や「太陽王」に代表されるような数多くのニックネームを持ち、バレエを愛した国王の姿が思い浮かんできました。

あ行~か行

「悪女」から「悪役」といった、一見するとバレエとは無関係に思えるキーワードから幕を開けていきます。

ドラマチックなストーリー展開によってバレエの世界観を盛り上げていくためには、プリマドンナの華やかさばかりではなく汚れ役の存在も欠かすことは出来ません。

ロシアの作家・プーシキンの韻文小説からインスパイアされている「オネーギン」やプロスペル・メリメの名作を基にした「カルメン」等、バレエと古今東西の文学との密接な関係を垣間見ることができました。

劇場に足を運ぶ前に予め原典への理解を深めることによって、より一層バレエの臨場感を堪能することができるはずです。


さ行~た行

佐々木忠次」や「谷桃子」を始めとする、日本のバレエ界の発展にその生涯を捧げた偉人たちの生きざまが感動的です。

バレリーナやダンサーなどのエンターテイナーとしての活躍だけでなく、プロデューサーから興行主まで裏方の多大な功績もありました。

先人たちによる地道な取り組みがなかったなら、今現在日本に居ながらにして世界的なバレエ団の公演を楽しむことはできなかったかもしれません。

東京の初台にある「新国立劇場」や上野の「東京文化会館」など、意外にも身近な場所でもバレエに触れ合うことができることを気付かされます。

幕間にシャンパンやスパークリングワインなどの飲み物や、カナッペやスイーツなどを頂ける劇場もあるようなので1度は訪れてみたいですよね。

な行~は行

バーを持っているバレリーナ「泣けるバレエ」の項目では、その日の気分に合わせたお勧めの演目がピックアップされていてユニークでした。

ロミオとジュリエット」や「人魚姫」には、誰しもが知る名シーンが盛りだくさんで涙なしには見ることはできません。

「ラ・バヤデール」や「ジゼル」といった、馴染みの薄い作品も深く掘り下げられていて興味が湧いていきます。

「復讐」をテーマにした異色なバレエ作品も紹介されていて、背徳的なムードたっぷりです。

観劇に親しみ喜怒哀楽を爆発させることによって、精神的なリフレッシュや感受性を養う絶好の機会になるでしょう。

ま行~や・ら・わ・行

跳んでいるバレリーナ世界中のバレエファンから愛されている「ワールド・バレエ・デー」について紹介しながら、本書はエンディングを迎えます。

2014年からスタートしたこの一大イベントは毎月10月の第1木曜日に開催されていて、公式ホームページやフェイスブックを駆使して各国のバレエ団を生中継していく試みが斬新です。

最先端のテクノロジーの中にも、バレエを通じて人と人との絆を確かめ合う昔ながらの優しさが伝わってきました。

これからバレエの世界へと足を踏み入れていく方たちには、座右の書としてピッタリな1冊になっています。

ミキコ
国内のバレエ団巡りや海外での観劇にチャレンジしてみたいあなたも、是非ともこの本を手に取ってみてくださいね^^



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

こんにちは、ミキコです。 小学1年生〜高校2年生までバレエを習っていました。 一旦はやめたものの20代半ばで再開し、今は週3回レッスンを受けています。 バレエの面白さをもっと知ってもらうために、このブログを書いています。